五体満足で健康に生きて来た人が突然コントロール不可能な、しかも一生治らないであろう苦しみに襲われる絶望感を大半の人々は知りもしないだろう。この映画はそんな周りからは理解され難い症状に苦しみながら生きる>>続きを読む
アララギ君の顔芸に羽川翼のエロ、無駄に凝った演出に中身の薄さ、といつもの『物語シリーズ』ではある。今回はそれらに加えて吸血鬼要素を利用した趣味の悪いグロ描写が圧倒的に多く辟易…惰性でシリーズ観てきたけ>>続きを読む
淡々とした序盤〜中盤までが特に良かった。詳しく語られることもないが何らかの事情を背景に、トイレ清掃員の仕事を寡黙にキッチリこなす男の姿、それだけで引き込む力がある。
個人的に最も良かったのは自分も使っ>>続きを読む
黒柳徹子さんの幼少期の話、以外の情報無しで鑑賞。本作を軽々しく「面白い」等とは表現出来ないが、とにかく素晴らしかった。あまりにも胸に迫るシーンが多く、劇中何度泣いたか数え切れない程。死の要素はあるもの>>続きを読む
端的に言うと期待と違った内容で残念。戸田監督作品は過去に『僕たちは変わらない朝を迎える』を観ており、「何でもない日常の中に、ちょっとした希望を加えるのが映画の魅力」という内容に非常に共感したため、今回>>続きを読む
仕事を通じて後世へその想いを伝え継承していく…これはまさに"人の本質"とも言える営みであり、それを描いた素晴らしい作品。これを「お仕事もの」等のような軽い言葉で纏めたくないという気持ち。
ウィスキーに>>続きを読む
実写・アニメ関係なく今年を代表する傑作映画。このようなファンタジー設定の中にリアルの生々しさ、圧倒される程の生命力に満ちた作品を創れる人は他にいないだろう。その意味ではアニメ映画史でも貴重で重要な作品>>続きを読む
いやぁ良かった…正直キラキラ青春ものの先入観あって当初はスルー予定だったものの、『坂道のアポロン』『月影ベイベ』等でリスペクトしている小玉ユキ先生が本作のイラストを投稿していたことで興味。結果的にとて>>続きを読む
死等あからさまに不穏な演出、性に興味津々で傷付きやすい思春期…個人的にはお腹いっぱいで合わなかった。
実話ベースのドキュメンタリー映画…ということを忘れるくらいの没入感、（こう言って良いものか悩むが）作品として素晴らしかった。
ジンバブエの大統領選を巡る若きリーダー達の命懸けの戦いに引きつけられると同>>続きを読む
これは凄く好き。川上未映子原作ということもあり、非常に文学的/詩的な雰囲気が台詞から漂う。また音楽の使い方と映像表現共に、滅茶苦茶お洒落。というより攻めてる。今まで観たことがない斬新な映画。また新しい>>続きを読む
エンタメ的な面白さは無いが、観てよかったと思える価値ある映画。素晴らしかった。
日本では想像を絶する過酷な環境や文化(女性蔑視等の悪習含む)を前に、苦労しながらも信念を持って子供達への教育に取り組む3>>続きを読む
ある意味、夢にまでみた"部長久美子"としての続編。それだけに大絶賛出来ない今の自分の気持ちが苦しい。TVシリーズ2期が完璧な締め括りを見せてくれたため、正直続きを観られるだけで十分という気持ちで臨んだ>>続きを読む
一見明るいビーチで仲の良い父娘のやり取りを撮ったような映画。だがそのやり取りの中に、父親の寂しげな背中、それを察する聡い娘という関係が見えてくる。説明台詞は一切なく、父親の背景等は全く分からないものの>>続きを読む
タイトル通り近すぎる距離感ゆえの、また同時にどんなに近くても決して他者の心までは分かり得ない事実を突きつけるような映画。その描写が極めて丁寧、かつ繊細で終始スクリーンに引き付けられた。
物事を知らず、>>続きを読む
率直に言うとそんなに難解でもなく、思っていたより分かり易いファンタジーアニメ。子供の頃ジブリ作品を観て印象には残っているものの、特別ジブリや宮崎駿に思い入れはない。本作も変わらない絵柄等から、そんな「>>続きを読む
ジョジョは原作の元ファン、スピンオフの岸辺露伴シリーズも面白かった。ただそれは漫画の話。実写ドラマ版は観ていなかったものの、本作も「これ、映画というよりTVドラマだな」という印象。家で気楽に観る分には>>続きを読む
アニメ版視聴中の漫画原作実写映画。想像以上に良かった。不眠症等、目に見えない痛みや苦しみは誰にも理解されることはない。それ故に無自覚に傷付けられ、次第に絶望していってしまうものだが、本作はそうした人達>>続きを読む
ロバのEOが主人公と言える珍しい作品。ロードムービー風ではあるが、目的も何もなく、人間の勝手な都合で流される放浪の旅。これといって盛り上がるエンタメ性は全く無いが、ロバ目線で映る人間の温かさ、暴力性、>>続きを読む
ぬいぐるみは勿論、登場人物達の服装込みで見た目はファンシー。内容は結構ヘビー。近年よく目にする「大丈夫じゃなくても大丈夫」系の作品のようにも思えるが、ちょっと違う印象。ぬいぐるみに話し掛ける人って、聞>>続きを読む
感想が非常に難しい。好みかと言われるとそうでも無いし、陰鬱で再見したい気持ちにもならない。胸が熱くなる興奮も無いし、悲しい気持ちになるわけでもない。それでも…ラストの光景に不思議と両目から涙が流れてい>>続きを読む
中年タクシー運転手と92歳のマダムによるとある1日。タクシーを通して映るパリの街並みが美しく、それだけで画になる。最初は如何にも話したくなさそうな運転手を無視して(笑)、マダムから語られる激動の半生が>>続きを読む
丁度disney+にあったので観賞。これは劇場で観なくて良かった。音響や映像によって感想が変わるタイプの映画ではない印象。
急に険悪になった二人の中高年男性を中心に、狭い島(村)で退屈と不満を募らせた>>続きを読む
※TVアニメの方は最終回後に再度投稿予定。
「 Mother and Children」劇場にて観賞。1クール通しで観たかのようなウルトラジェットコースターな90分、アニメ1話とは思えない充実した満足>>続きを読む
かつて日本でも大ブームとなった"エアジョーダン"の誕生秘話を描く実話ベースの映画。笑い有り、感動有りで素晴らしかった。
たった1人の、一見無謀とも思える信念/行動が周りを巻込み、生まれた奇跡。結局世の>>続きを読む
静かに激化する内部闘争と巻込まれる姫達。アクションは今回ほぼ無いが、そこがむしろスパイものの醍醐味で味わい深い。これまで以上にノルマンディー公とアーカム公の存在感が大きくなった印象。各々どこまで思惑通>>続きを読む
擬似姉弟を中心に淡々と難民問題の現実を写した映画。ただ安心して二人で過ごしたい…そんな切実な思いとハラハラする行動に終始目が離せなかった。ただ、この作品を素晴らしいとか、傑作等と軽々しく言えない思いも>>続きを読む
素晴らしかった。増える高齢者/介護問題というテーマでは昨年の「PLAN75」と重なるところはあるが、こちらはサスペンス的なエンタメ要素があってあれ程の息苦しさはなく、重厚なテーマながら非常に高い満足感>>続きを読む
オリジナル版未見、良い映画だと思った。主人公が新人かと思いきやそっちかー、といきなり意表を突かれる。基本苦手な余命ものだが、淡々とした展開と真に生きる話に没入した。
ラストは恋愛部分に蛇足感があったが>>続きを読む
以前配信で観たきりだったところ、十周年記念再上映にて初の劇場観賞。
交錯する過去と現在、母娘の"輝きたい"を映した劇場版『花咲くいろは』。シンプルに喜翆荘で働くいつもの面々＋αに加え、母・皐月の記憶を>>続きを読む
完全初見、情報無しで観賞。何となく王道ヒューマンドラマかなと仄かな期待を持っていたところ、いきなり「異能モノ」であることが判明し、崩れ落ちた(笑苦)ただそれでも主演二人が魅力的で、（色々割り切った上で>>続きを読む
タイトル通り、とても素敵な作品だった。イタリアのとある小さな古書店のお爺さんと本好きの子供、その他個性的なイタリア人達の日常映画。
学生時代は自分も本好きでよく図書館等にも行っていたが、最近は電子化が>>続きを読む
日本版未見。ストーリーの着想の良さで序盤まではスマホを利用したサスペンスでスリルを楽しめたが、中盤以降は正直ダレてしまった印象。
ツッコミ所満載。まず犯人が最終的にどうしたいのか伝わって来ない。湯船に>>続きを読む
戦争の悲惨さを伝える作品。良くも悪くもそれ以上の意味ある感想は出て来ない。残虐なシーン満載なため苦手な人は注意が必要。自分もそういったシーンはあまり観たくないし、その内容も割と想像出来る範囲のもの。社>>続きを読む
これも素晴らしかった。寝台列車は個人的に使った記憶がないため、新鮮だったのもあるが、上映時間のほとんどが車内というのが面白い。
フィンランドの訳アリ女性の一人旅。寝台列車での出会いを通じて本当の自分の>>続きを読む
これは好きな映画…演技とは思えないような自然体の芝居と雰囲気に、当時の「あの日」を思い出す。嫌でも訪れる卒業の日。表向きはアッサリと終わる一日でも、それぞれの胸中は言葉に出来ない程様々。何だかんだで居>>続きを読む
