jonajona

GAMERA -Rebirth-のjonajonaのレビュー・感想・評価

GAMERA -Rebirth-(2023年製作のアニメ)
3.2
おもしろ〜!

フリオチとは言えど序盤のアメリカ人のイメージ悪すぎてそれこそ舞台となってる0年代初頭の古い偏見そのままかよって部分はちょっと気になるけど、まぁそんなことさておきガメラや怪獣たちが素晴らしい!

【怒りの追記】
…上記は3話までみた時の感想で、その後に最終6話まで見ていったけどもだんだんと雲行きが怪しくなってきて、ラスト2話に至ってはあまりの展開のお粗末さに心底がっかりして茫然自失で流し見してた。

ので自分の感想を修正させていただく。

ガメラの怪獣戦パートはワクワクする素晴らしいものであることに違いはないのだが人間ドラマ部分の脚本がひどすぎやしないか…ノイズどころの騒ぎじゃない。

最初はん?あれ?と思う部分もアクションの楽しさに誤魔化されていたが、あまりにもサイコな人間達によってまともな少年(主人公ではない)が苦しめられたあげく自死を選ばされるストーリーに仕上がってて悲鳴を上げたい気分。

起こったことだけありのまま書くぜ…
ずっと危ないから帰ろうと言い続けた親友を邪険にして、ガメラガメラと追いかけた挙句案の定危険な目に遭い、心配する親友を過保護と罵り死んだ弟と俺を重ねるな!と突き放す。そんで実際おおごとに巻き込まれ出したらお前のせいでこんな事に巻き込まれたとまで言ってたっけな。
これ、どこのクズな悪党の言動かと思いきやまさかの主人公のそれである。

さらに映画でよくある脱出ポットの故障によって、手動で外側からボタンを押さなきゃ発射できない例のアレ(大人が1人その場にいるのに子供にやらせる…?)のためにそこまで疎外感を味わった親友が、親友であるために主人公を想って犠牲になる。
ちなみにこれは破損した宇宙船からの脱出なのだが、そもそも何で宇宙船に乗り込んだのかは全くの謎。普通に地上で逃げればいいものを身勝手な大人の都合で乗ったのだ。
そこからも追い打ちをかける事に余念が無い主人公は、挙げ句の果て地上に生還したのち開口一番に『ガメラ!目を覚ましてよー!』と言うんだから閉口するほかない。身を挺した友人の死の直後にジョー(親友の名前)のジの字もない。
そんで後悔らしきものを口にする事もなく、ちょっと月日が経った後のモノローグで『俺たち昔はバカやったな✨』的なのが流れて終わりなんだわ。いやバカはお前だけだしバカのせいで相手は死んでるし。普通に最低の人間だと思うんだけどみんなどうかな?サイコすぎないこの主人公?

こいつきっと大人になってもこんなヤツだって〜!人に迷惑かけといて後で失態があったと気付いても、ポジティブ補正で何も罪悪感を抱かずにさらに相手を侮辱して生きていけるきっとそんなヤツになるー!

普通こういうのって主人公が成長していくジュブナイルストーリーでもあるんだけど、今作の場合は成長どころか道徳心を欠いた心をそのままにサイコパス爆誕、怪獣映画かと思いきや日常に忍び寄る小さな恐怖伝説の幕開けを高らかに歌いあげてる点で、まったく他の追随を許さない胸糞ストーリーに仕上がってる。

最終的に好きになれるヤツがジョー1人だけで、それ以外の登場人物は全員きらいになりました。胸糞あざっした。

ストーリー考えたやつだれだよ。
jonajona

jonajona