とか26

無限の住人-IMMORTAL-のとか26のネタバレレビュー・内容・結末

無限の住人-IMMORTAL-(2019年製作のアニメ)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

だいぶ原作をコンパクトにしてることで、展開の作りは明確になってるんですが それによって 凛が1人になったところをなにかしらの問題に巻き込まれて、それを万次が助けに来るっていう流れが、前半 多すぎてびっくりしました。

天津と凛が偶然遭遇する展開も おそらく4回?はあって、四捨五入すればゼロになるとはいえ あまりにも都合良すぎて気になった。結果、24話にまとめるためにストーリーを簡略化してしまったことで予期せぬ原作の荒が判明するという皮肉。

前半の描き方はぜんぜん飲み込めたんだけど、折り返しからのテンポに関してはブレーキがぶっ壊れたのか、アクセル踏みっぱなしなので、終盤に向けて蒔いてたタネが一箇所に集まってく構成に 微塵も余韻が無いため ただただ都合よく集まっただけにしか見えなくなってて最悪でした。

後半から、原作エピソードの取捨選択も明らかにおかしくなってて、そんなとこ描くならあっち描いてよ!が、頭の中で連発。50話用意して、やっと完全体になる密度だったと思う。

終盤のなんとかやりくりしてる感半端なくて、もはや物語を描くことを捨ててるのは
本末転倒でした。原作読んでる身からすると、これは原作のアニメ化ではなく原作の"構成"のアニメ化でした。再現してるのは、絵と骨組みだけ。

最終回に至っては、倍速どころか早送り再生されるという始末。Amazon primeで倍速視聴させられるとは思ってもなかったし、原作勢以外は重要な会話が聞けないというとんでもない作りでした。

全体通して改めて無限の住人を見てみると、女性の扱いがあまりにもあんまりで ヒドイの一言でした。ずっと女性が被害者なのは、沙村さんの癖がだいぶ起因してるんだろうけど、凛、百琳、童阿とか撒絵っていう魅力的な女性がいることでバランス取ってるつもりなのかな。アニメ製作陣も沙村さんに目配せしてるかのように、女性陣のえげつないシーンばっかり律儀に映像化してたの笑ってしまった。

しかし怖畔(おずはん)の文字通りのリストラ扱いには悲しすぎて天を仰ぎました。地下実験のくだりで出さないなら、もう最後まで出さないでくれよ。。

万次、凛以外の声優陣も予想外にみんなハマってただけに、声優さんらもこんなに巻いて巻いて終わられたらやり切れないんじゃないかと心配で夜も眠れません。

実写版もだったけど、全体通して面白い原作なのに、はしょられガチなのは不憫だなぁ。

ありがとうございました。
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