このレビューはネタバレを含みます
全体的には『いつもの浦沢直樹』だった。
一つ一つのエピソードはとても良いのに、
全体を通すと謎の解け方がジワジワ過ぎて、最終的にカタルシスがない。
ボラーとは?ゴジとは?PLUTOとは?ゲジヒトの過去とは?
最高の人工知能が目覚めるためには?
それらが明かされた時には『やっぱりそうだよね』という気持ちになっている。
ゲジヒトが死ぬこともフラグがあまりにも丁寧過ぎる。
アトムだけ五体満足で意識だけ不明なのが不自然。
そもそもの7体のロボットの破壊された理由も、
まあ強いて言えば恨まれただろうけど…
ぐらい、ボラー調査団然り。
なんか恨みのぶつけるところがそこしかありませんでした、ぐらいの感覚になる。
トラキアもどの程度事態に介入していたのかわからず。
そもそも、トラキアが7体のロボットを恐れるぐらいなら、ダリウスも『トラキアだけはどうしようもない』とまで言わないんじゃないのかと思ったりする
最後の槍ぐらいかな、おっ、と思ったの。
20世紀少年もビリーバットも、このPLUTOも。全て同じ感覚を味わっているが、過程が良いからやめられない。
ノース2号、ゲジヒト、イプシロンのエピソードはとても良かった。
あさドラは頑張ってほしいな…