べるーし

新世紀エヴァンゲリオンのべるーしのレビュー・感想・評価

新世紀エヴァンゲリオン(1995年製作のアニメ)
5.0
十本目は筆者のベストアニメことエヴァで!

※以下、映画「THE END OF EVANGELION」のレビューより抜粋※

旧劇二本ともレビューが済んだワケで、こっちでは新世紀エヴァンゲリオン全体の再評価を。

まぁ、勿論何も言う事はありません。旧劇場版を含めて全体的に完璧なアニメシリーズだと思います。

庵野流のウルトラマンでありデビルマンであり庵野の「トップをねらえ!」と作風が対照的だったりなのは当たり前。それより製作の裏話がシンジくんの辿る道以上に壮絶だったとか。

本来なら「不思議の海のナディア」の続編になる筈だった、残酷な天使のテーゼの歌詞は二時間で書き上げた、途中から予算が足りなかった、最終話直前になって庵野の精神が壊れた、性器映して放送事故を起こすつもりだった、完全新作の製作すらままならなかったとか....その他諸々。うーん、よく完結出来たなほんまwww

完結出来たのも、師匠の宮崎駿と親友の樋口真嗣の後押しがあったおかげでもあるのかも。まぁ今までにない斬新な脚本を書くとなればそりゃ精神を削がれるよなぁ。筆者も自主映画脚本の執筆で軽く気が狂いそうになったから共感出来ない事はないです。

けどやっぱり市川崑作品や喜八映画、デビルマンとかセラムンとか、更に言えば特撮等、庵野のオタぶりがこれでもかという程に良い方向に発揮されてるから面白いんだと思います。露骨なオマージュでなく新しい形に変える事の大切さがよく知れますな。そのクリエイティヴ具合はシン・ゴジラでも健在。

旧劇場版とテレビ版最終話どちらも賛否分かれてますが、どちらもあってのエヴァですからね。けどやっぱり旧劇のがしっくり来るかな。それも含めてエヴァは完璧なんだと思います。


P.S.「決戦、第三新東京市」と「男の戰い」が筆者お気に入りの回です。
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