ブギーポップは笑わない Boogiepop Phantomの1の情報・感想・評価

エピソード01
記憶の肖像~Portraits from Memory~
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あらすじ
天空に向かって一筋の光が立ち上がった夜。それは、早乙女正美がいなくなった夜でもあった。それからひと月……。中学時代、早乙女に対し淡い恋心を抱いていた少女・殿村望都は、早乙女の失踪とその幽霊が出るという噂を聞き、心を揺らす。早乙女に会いたいと、会って「好きでした」のひと言を伝えたいと。そして、望都の前に姿を現す早乙女。だが、彼は既に人ではない存在となっていた
コメント2件
榊原敬伍

榊原敬伍

このコメントはネタバレを含みます

 今作は電撃文庫刊の小説、『ブギーポップ』シリーズを原作としています。ちなみに原作者の上遠野浩平先生は、『ジョジョ』の外伝小説、『恥知らずのパープル・ヘイズ』の著者。  『PERFECT BLUE』や、『千年女優』で今敏監督とタッグを組んだ脚本家、村井さだゆきさんが脚色しているので、世界観もかなりそれに近いものがあります。  そんな今作は、第一話からとてつもなく不気味です。原作はライトノベルなのに、登場するのは〝リアルな〟少年少女たち。主人公の殿村望都は、唯一観客が感情移入できる救いの人物ですが、えらい潔癖症です。彼女に付きまとう女子生徒はみな不機嫌そうで、むず痒いリアリズムを感じます。  映像もモノクロチックで陰鬱です。でもそこが堪りません。映画で例えると、『ローズマリーの赤ちゃん』みたいな、全体的に漂う不気味さが妙に心地よい恐怖を生み出しているような感じ。  要するに、不気味すぎる恐怖が一周して〝癒し〟に感じるのでしょう。  今作を知らない方は是非、原作の『ブギーポップは笑わない』を読んで、今作をご覧頂きたいです。独特な世界観がクセになる素晴らしいホラーアニメです。
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平田一

平田一

やっぱボクはこの頃のアニメの香りが好きですね。ゼロ年代の空気感、不穏な気配が漏れ出るアニメ。染み付いて抜けないような手触りが好きだから。 見たらこれ2000年の1月オンエアなんですね。諏訪部さんが脇役で出ていた頃って貴重さ込みで、ブギーポップはどんなアニメか、これを機会に味わいたい!
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