道徳の目印で基準であった親しい友が、移民の受け入れの反対勢力に迎合するような立場を取る。マンガ家として成功したといえる彼が、ブルシットジョブを10年も経て望んでいた教職にやっと就けた友人に、孤児として路上生活を経験し正規職歴のないオンラインポーカーで収入を稼いでる友人に、大柄で乱暴者に見られがちだけど子ども時代親しかった更生施設に入っていた現ナチ勢の友人に、これが正しいことなのかわからないと何度も溢すのだけれど、どれだけ独善的で安全な位置からの驕った考えなのか指摘される、指摘してもらえる。どうしようもなく生きていけないくらいの重さがのしかかって、それでも生活を守っている人達。それが都合で演出されたり、利用されたり、対立を煽られる。でも私達は人としているべき場所にいなきゃいけないと思うよ。人が安全に暮らすために、また別の人から奪う必要はない。万人が保障されるために、行政や政治に働きかけなければならない。誰かを追いやる必要はない。
