一期のリアルな部活動っぽさは薄まり、普通のキラキラ青春学園モノへと落ち着いてしまった印象。キャラ立ちは丁寧だしシナリオも十分に面白いが、人間関係の煩わしさをややドライ気味に描いていた一期の方が俺は断然好き。二期では部員同士の絆が深まり、それぞれの内包していた「弱さ」が溢れ出てきた感じで、どのエピソードもウェットな色合いが強すぎる。以前は保守的で傍観してばかりだった久美子が、今回は先輩や顧問の事情に次々と首を突っ込んでいくのも、「一期から成長した」と言うよりは脚本上の都合の良さを少し感じてしまう。でも話自体の出来はとても良いので、感動してしまう瞬間が多くあったのもまた事実。所々の台詞回しが美しく、会話が物凄く丁寧に練り込まれている。冒頭のシーンがラストへと繋がり、タイトルを綺麗に回収する構成はマジでアツい。
