このレビューはネタバレを含みます
日本アニメを代表するロボットアニメシリーズ、機動戦士ガンダムの外伝作品が遂に海外資本かつ海外のクリエイターが参加するワールドワイドな新作です。
初代ガンダムで描かれた一年戦争、アニメだけでなく漫画やゲームなどで地球のあちこちで様々な歴史に残らなかったor歴史から抹消されたジオンの知られざるエース部隊が居たことになってます。そして今作では一年戦争の地球戦線では上位の激戦区、オデッサ直前のヨーロッパに派兵されたレッドウルフ隊がガンダムに遭遇します。
まず今作の最大の見どころはモビルスーツ戦闘でしょう。ハイクオリティなCGで描かれた重量感のある動きのザクやグフが連邦の歩兵や戦車を蹂躙し、そして現れたガンダムが圧倒的な性能差でジオンのモビルスーツを蹂躙する。生き延びようと必死に足掻く主人公達がガンダムから死に物狂いで逃げる様に感情移入が出来ます。
そして終盤に明らかになるガンダムのパイロットの姿や境遇と、主人公にとって余りにも無情なラスト。ジオンの独立戦争の是非や連邦の腐敗などと言ったある種の不純物の無い、シンプルな戦争によって食い潰される人命と尊厳が描かれたラストは必見です。