オルカス

龍族 -The Blazing Dawn-のオルカスのネタバレレビュー・内容・結末

龍族 -The Blazing Dawn-(2022年製作のアニメ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

 現在放送分(大体8話くらい)を視聴しての感想です。
 まず映像がめっちゃ美麗で、戦闘シーンはよく動くので迫力があります。時々入るギャグ的なノリはあちらさんの文化の違い故に乗っかりにくいですが、本筋(本編)としては謎が少しずつ明かされていく感じで面白いと思いますね。「魔道祖師」や「天官賜福」みたいな徐々に面白さが加速していくタイプだと予想します。

 0話で主人公の基礎を見せ、1話から順に世界観を知っていく感じ。
 個人的にはこういう少しずつ謎を解き明かしていく感じは好きです。
 昨今の何でも最初から説明していくスタイルも悪くないですが、最初はわからなかった世界観や専門用語も次第にわかって行くのはいいですね。
 50話前後あったのが普通だった頃のアニメを見る楽しさでしょうか。焦らないでじっくり咀嚼して見るのがいいと思います。

 他サイトなどのコメントにはハリポタ感があると見かけますが、個人的な心証(2、3話時点)では魔法というよりは科学よりで、異能バトルといった雰囲気が強いです。学園の表の顔たる研究面と、裏の面である特殊部隊的な面の感じとしても「魔法科高校の劣等生」にどちらかというと近い設定。武器も銃などを使うので尚のことハリポタと離れていくと思います。

 ただ冒頭はスカウトに来た教授のテンションに困惑するかもしれません。主人公に対し、自分が推薦した訳でもないのに好感度Maxで……。
 主人公の性格はまあ、普通ですね。年頃らしい下心があり、妄想をし、憧れや未来のビジョンがある。感覚も破綻してはいないと思います。

 海外の作品は割と設定や専門用語がわからない。名前が覚え辛いなどの意見が上がりがちですが、個人的には日本のアニメもその辺は大差がないと思います。ギャグに関してはもう個人の好みですし。
 名前については字か、音、どちかで覚えれば問題ないかと。私は断然音(発音)で覚えるほうが楽だと思いますが……。

 継続して見ている現在でも疑問は当然あります。
 当初から示唆されている龍と龍の血をひく人間達の戦いはどういう事なのか。龍と人、種族が違う故の戦いではなかったこと。
 白龍王と黒龍王がいて昔対立していたのは明かされましたが、細かい勢力や思惑に関してはまだ謎だらけ。気になるというモチベーションは溜めてますので楽しく見続けられます。OP・EDの曲もいい。
 下手なアニメ作品よりは全然楽しいかな。是非、国の偏見に囚われず見て欲しい作品だと思いました。
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