90sキッズにとって、TMNTとSPAWNとX-MENは黒船だった。明らかに若年層を無視したニッチすぎる今作の企画が実現したこと自体が奇跡に思える。久しぶりにマーベルで心底ワクワクしたのがMCUの外の作品というのも隔世の感。
92年に始まる名作カートゥーンシリーズの直後の続編という体であるから、OPのクオリティからして郷愁を誘うものになっている。でありながらアクションシーンでの情報量の多いアニメーションや構図やカット割りなどは明らかにJujutsu Kaisen以降のクオリティを意識して作られている。このえもいわれぬ視覚体験はまさに「懐かしくも新しい」という形容が相応しい。
ストーリーもこれぞX-MENといえる社会派と荒唐無稽のバランスが素晴らしい。前人未到の領域に踏み入れた5話の超展開など「皆が見慣れたX-MENで、誰も見たことがないX-MENを見せてやる」という気概を感じて痺れた。はやくもシーズン2が楽しみで仕方ない。
日本語吹替版が無かったことだけがSHOCK!嘘で固めたナイフ切り付け
