戦闘兵器として育成された少女が
代筆業をきっかけに心を育んでいく物語。
綺麗だけどちょっと苦手かな
というのが紹介画像をみた
偽らざる正直な最初の印象でした。
絵は綺麗で凝っているけれど
中身はそれに合うものだろうか、と。
しかし第一話を観てその印象はすぐに
払拭されました。
人の心というのは
人の心に触れて形成されていくのだなと
感じました。
それは言葉であり声であり表情であり
行動に表れるものであり。
魂のない機械仕掛けの人形みたいな
ヴァイオレットの言動は
当初はギャグのように浮いていましたが
様々な人との出会いで
少しずつ変化していく様子を
丁寧に描いていてそれが静かで
深い感動に繋がっていき
ヴァイオレットに
喜怒哀楽が表れていく様子は
素晴らしいと感じました。
一つひとつのエピソードには
ベタなものもありますが
それも気にならない良さや
アニメならではの表現も活かされていて
惹きつけられました。
SNSやEメール、LINEなど
今の世の中はどこにいても瞬時に
相手にメッセージを送れるけれど
それでもそこに贈る人によって紡がれた
言葉ひとつひとつに込められた想いの
深さというのは不変なんだろうなと
思います。