高校 1 年生の滝口宵は、誰もが憧れる存在。整った容姿、まっすぐな心。 “お姫様というより、ヒーローか王子がしっくり来る” ……自分も、周囲もそう思っていた。 「好きで王子やってるわけじゃないんだけど…」 だけど、ある日、現れたのはもうひとりの「王子」。 同じ学校の先輩・市村琥珀に言われた一言が、宵の世界を揺らし始める。 「……あんた、めちゃくちゃ美しいな」 急接近したふたりの間に芽生えるのは、友情なのか恋なのか……。 ともに「王子」と呼ばれる男女が紡ぐ、等身大の青春ラブストーリー。
©やまもり三香・講談社/うるわしの宵の月製作委員会