何をやらせてもクールな坂本君を中心に描く学園コメディです。馬鹿馬鹿しくて、懐かしく、魁クロマティ高校に通じるシュールなコメディでした。
テストにまで英語筆記体で名前を書いたり、決め技に横文字風な名前をつけたり。はるか昔、子供だったころはそんな事がクールに見えていたものです。悪戯にも負けず空気椅子でがんばって皆からのおしげない賞賛を受ける坂本君。彼は子供世界のヒーローであり、その滑稽さを示す道化師でもあります。
高一の設定ですが、小学生男子くらいの価値観だと思います。天才で、クールで、２枚目俳優くらいイケメンなのに、価値観だけが潔いほどに子供であるというギャップと暴走が毎回笑いの肝になります。
坂本君だけでなく、皆を怖がらせるおじさんみたいな先輩が学校に執着する理由すら子どもならではのあるあるで爆笑しました。ある意味素直な少年かもしれません。
心残りは無いかと聞かれた坂本君が「保健室の天井の穴……の数ですかね」とクールに答えるのも懐かしくて笑いました。良いアニメでした。
