midoredさんの映画レビュー・感想・評価

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釣りバカ日誌7(1994年製作の映画)

3.8

出張だと嘘をついて美女(名取祐子)と釣りに行ってしまうスーさん。釣り場で浜ちゃんに見つかり嘘がバレる。「スーさんに嘘をこかれた」ショックのあまり浜ちゃんは仕事も釣りも手につかなくなってしまう。仲良しコ>>続きを読む

謝罪の王様(2013年製作の映画)

2.3

謝罪のプロがテクニックを駆使して謝罪しまくるコメディ。有名俳優に寒いギャグをやらせ、伏線を強引に回収して「どうです面白いでしょう」と圧をかけてくる感じの鼻につく作品でした。

ギャグが寒いだけでも辛い
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トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)

2.6

米国10代女子に圧倒的人気を誇るトワイライトシリーズの1作目。美形ヴァンパイアと女子高生のロマンチックラブストーリー。又聞きばかりで実際には見たことがなかったので見てみました。

あまり面白くないです
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.2

和山やま『カラオケ行こ!』を綾野剛主演で実写化。これは実写化成功だと思います。チンピラおじさん達のカラオケレッスンでは爆笑し、聡実君の紅では原作と同じくらい感動しました。

中年ヤクザと中学生男子が歌
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おとうと(1960年製作の映画)

3.0

幸田文の自伝的小説『おとうと』を市川崑監督が映像化した作品。原作好きとしては微妙でした。

まず俳優が老けすぎです。姉弟、どう見ても三十路くらい。どんなに子どもくさい台詞を並べてもとても10代には見え
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

タイムループから抜け出すために会社パワーを全開にするSF映画。これは文句なしに面白いお仕事映画です。ルーティン化してほぼループしているかのような日々の労働とタイムループを重ねつつ、仕事や人間関係や人生>>続きを読む

恋するピアニスト フジコ・ヘミング(2024年製作の映画)

4.9

今年の春に惜しくも世を去った天才ピアニスト、フジコ・ヘミング氏の最晩年を追ったドキュメンタリー。まずこの作品は圧倒的な音楽の良さで優勝しています。映画なのに音楽が良すぎて時々目を瞑ってしまいました。>>続きを読む

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

3.5

セーヌ川に浮かぶ船のような建物「アダマン号」は精神病院附属のデイケアセンター。そこに通う患者の歌や日常風景、インタビュー等で構成されたドキュメンタリー作品です。

比較的症状の軽い方が多くてスタッフも
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海魔陸を行く(1950年製作の映画)

4.0

魚屋の桶から逃げ出したタコが故郷の海をめざして陸地を冒険するという、ファインディング・ニモを生ダコ使って無理矢理やったような衝撃の教育ドキュメンタリーです。

徳川夢声によるひょうきんなナレーションに
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アスファルト(2015年製作の映画)

4.0

エレベーターが故障するような年季の入った団地で孤独に暮らす人々の心にそれぞれ小さな愛情の火が灯る群像劇。

故障したエレベーターは他者との断絶を思わせ、辺りに響きわたる怪音は孤独な人々の悲鳴を思わせま
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博多っ子純情(1978年製作の映画)

3.0

博多に住む中学生男子のドタバタな毎日を描いた下ネタ多めの青春コメディ。原作は少年漫画とのこと。

全編こてこての博多弁なので時々標準語の解説が入ります。博多の名所も名物もまんべんなく出てくるのでさなが
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少女ヘジャル(2001年製作の映画)

4.4

貧しいクルド人の少女へジャルは裕福な親戚の元に預けられるが、分離独立派ゲリラだった親戚はその日のうちに警察に射殺されてしまう。なんとか向かいの部屋に迷い込むものの、住んでいるトルコ人のお爺さんは妻を亡>>続きを読む

ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

鬱屈したオタク青年がハッカーの才能を開花させたことで思わぬ事件に巻き込まれてゆくサイバー犯罪サスペンス。アメコミ・オタクなら刺さりそうな厨二映画ですが、自分は終わった後でモヤモヤしてしまいました。これ>>続きを読む

クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア(2002年製作の映画)

1.8

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の続編とのことですが、話は全然続いておらずレスタトという名前のヴァンパイアが主人公というだけのファンタジー映画でした。ロックスターのヴァンパイアとおぼこい少女の禁>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

貴船川のわきに立つ老舗旅館で2分間のループが止まらなくなるSFコメディ。旅館の中と外を延々と歩き回る映像ばかりなのになぜか最後までずっと面白い。胸キュンエピソードも泣かせます。あれがあるからこそのタイ>>続きを読む

恐怖人形(2019年製作の映画)

2.3

呪いの市松人形が等身大になってジェイソンのごとく暴れまくるB級ホラー。設定だけみると痛快なのですが、レズビアンの濡れ場が唐突に差し込まれたり、事の発端やミスリードもいまいち的外れで、低予算云々以前にお>>続きを読む

マルホランド・ドライブ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

初の劇場デヴィッド・リンチ。不安を誘うあの独特の音を全身で浴びることができて感無量です。

本作も実は初鑑賞でした。幸運なことに!ただタイトルからは想像できない悲しいお話で、シアター出た後しばらくしん
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

-

殺し屋の女子高生2人がルームシェアをして社会に適応しようとがんばるのだが…
評価は高いものの自分には良さが全く分からず。

まずセリフが聞き取りずらい。そして暴力シーンがリアルなのに命の重みがなさすぎ
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食べられる男(2016年製作の映画)

3.6

宇宙人の食糧に選ばれた男の哀愁に満ちた最後の1週間。淡々としてユーモラスなSF作品。被食者通知が赤い封筒だったり、被食者を英雄と言っておだてて庶民をだまくらかすあたりは徴兵を思わせます。

終始しみっ
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志ず江(2011年製作の映画)

3.7

工場で働く高齢女性の哀愁とユーモアのショートフィルム。イラストと朗読のみで5分。労働者の生活をシンプルに要約しており秀逸な内容だと思います。

リズム感とボソボソ声が癖になり3回リピートしてしまいまし
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釣りバカ日誌2(1989年製作の映画)

3.0

ワンマン社長とダメ社員が趣味を通じて秘密の友情を温める身分差コメディ釣りバカ日誌2作目。過労と老齢で心臓にガタが来たスーさんは会社を放置して釣りに行く。そこで30そこそこの美女と出会って心底癒される。>>続きを読む

ビルマの竪琴 総集編(1956年製作の映画)

4.4

敗戦が決まりビルマ(ミャンマー)でイギリス軍の管理下帰国を待つ日本兵のお話。有名な反戦映画ですね。見た後に鼻歌で『埴生の宿』が出てくるくらい音楽が印象的な作品でした。

ゴミ同然に打ち捨てられた死体の
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

2.4

もし自分以外の全世界がビートルズを忘れてしまったら?倉庫づとめのさえない青年がビートルズの名曲を武器に1発逆転人生をねらうファンタジー。ビートルズファンなら楽しい作品かもしれません。

美空ひばりもビ
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

2.6

魔法が使える明治時代のファンタジー日本で政略結婚の美男美女が手すら繋がない清らかな愛をはぐくむ全年齢向けラブストーリー。

美しい保存建築物を舞台に長髪ウィッグをつけたイケメンが多数のイケメンと熱い友
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冬の旅(1985年製作の映画)

4.0

放浪の旅のすえに畑の端で凍死した少女モナの最後の数週間を関係者の証言をつないで追って行く。

寒そうでしんどくて痛々しくて悲惨です。主人公も愛されキャラではないし悲しい結末も冒頭で明かされているのに最
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タタール人の砂漠(1976年製作の映画)

4.3

20世紀イタリア文学を代表するディーノ・ブッツァーティの傑作『タタール人の砂漠』(1940年)を1976年に映画化した作品。俗世間から隔絶された砂漠の砦で「タタール人」を待ち続ける男たちに人生の儚さと>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

2.5

心霊スポットで一発ホラー映画をなんぞを撮ってやろうと浮かれていた大学生たちを待ち受けていたのは謎の住人たちだった……。いまいち分かりづらい変なB級ホラーでした。

心霊モノというより団地バージョンの雑
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ヒーロー職を封印したままパッとしない中年期を迎えたデッドプールが成り行きでウルヴァリンと共闘することに。ただしこのウルヴァリンはマルチバースの中でも最低最悪のウルヴァリンだった。体だけは不死身の凸凹コ>>続きを読む

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

2.3

国語の先生が閉館予定の学校図書館の整理をしながら昔を振り返る。かつて彼はここの生徒だった。本の虫だった彼はある日クラスの人気者さくらの秘密を知ってしまう。さくらは膵臓癌で余命一年の宣告を受けていた。高>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.8

とにかく絵のすべてがビシッと美しく決まっている作品でした。舞台のような演出も楽しくて、テンポもごく自然で、エンタメとしても工芸品的な意味でも最高の四谷怪談だと思います。

伊右衛門もお岩も伊藤彦造の挿
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迷霊怪談集(2022年製作の映画)

2.7

ベトナム発の怪談オムニバス。停電の夜、若い男女がひとりずつ怪談を披露してゆく。

そもそも怪談がびっくりするほどありがちで怖くないです。怖さでいえば江戸怪談「のっぺらぼう」くらいの怖さ。ヒトコワもなく
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貞子DX(2022年製作の映画)

2.9

IQ 200の女子大生タレントvs現代版貞子の呪い。ホラーもギャグも完全に小学生向けのマイルドなやつです。家族でシネコン行って楽しく観れる作品だと思いました。「ハゲ頭おじさん貞子」とか「お父ちゃん貞子>>続きを読む

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.7

古本屋さんに来る様々な人たちと老店主の交流を描く。出自や思想、職業に関係なく知識は万人に開かれたものであるべきという理念に貫かれたストーリーでした。また、本好きあるあるに満ちているのでお好きな方には地>>続きを読む

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.0

SNSで子供たちが直面する性的虐待の危険を啓発する衝撃のドキュメンタリー。12歳に見える女優3名にスタジオの子供部屋セットでSNSをしてもらうのですが、登録した途端に中高年男性からのアプローチが押し寄>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

とあるサブカル男女のラブストーリー。

話題の新書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で引用されていて興味をもち視聴してみました。格差社会の残酷さやサブカル界隈の描写がとても良くて、若い男女のラブ
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.0

貧しい農場の娘パールは夢見がちで可愛いサイコパス。厳しい母親の監督の元、父親の介護と農場の手伝いをしながら戦争に行った夫を待っている。ダンサーになって農場から出ることを夢見るのだが…。

なかなか凝っ
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