ベルモット

涼宮ハルヒの憂鬱 第2期のベルモットのレビュー・感想・評価

涼宮ハルヒの憂鬱 第2期(2009年製作のアニメ)
-
一期かと思って見ていたら二期だった。
二期は一期の話に新作を加えて時系列に放送したものらしいので、一応これで網羅できているはず。

思っていたような作品ではなかった。
もっと単純キラキラ恋愛青春学園ものだと思っていたから、ハルヒのキャラや攻めた内容はかなり意想外だった。
深読みしても面白そうだとは思ったけど、そこまで頑張る気にはなれなかったのでとりあえず楽しめる範囲で見た。

とにかく杉田さんの凄さを感じずにはいられない作品。
キョンは杉田さん以外考えられないくらい。
そして気がつくとキョンに感情移入していて、複雑な気持ちが湧いてきた。
自分以外の誰かを中心に世界が回っている気がしてきたこともあるし、嫌いな訳ではないがどうしても理解できない人もいる。
かと思ったら、一緒に過ごすうちに愛着が湧いていたりする。
「失った時間は決して取り戻すことができない」ということの重さをしっかり感じられるハルヒも、優しさと正義感とを併せ持つキョンも、自分の居場所を大切にできる他の面々も、かけがえのない存在だと思った。

エンドレスエイトや文化祭を乗り越えたことでいつの間にか私の中にも絆が芽生えており、最終回の優しい日常が途轍もなく愛しいものに感じられた。
切ない。
ベルモット

ベルモット