八咫烏

Dimension Wの八咫烏のレビュー・感想・評価

Dimension W(2016年製作のアニメ)
3.7
近未来を舞台にした、つよつよでアナログなおじさん(?)とアンドロイドの少女のバディもの。
第四の次元「W」から「コイル」を通じて無限にエネルギーを取り出せる様になったというエラい世界。主人公は「回収屋」。不正に作られた「コイル」を回収するのがお仕事。

キョーヤ(主人公)がストイックすぎて、硬派すぎて全くデレない。バディ2人の間に甘さはほぼ無い。ポンコツって呼ぶし、アンドロイドとはいえ普通女の子の顔面殴るか・・・?
(ルー王子にやけに優しいは子供だから?)
しかし良い子だが天然であるミラ(相棒)がへこたれない笑

脇キャラの造形がみんな美味しかった。
もっと2人の普段のルーティン(お仕事場面)を見たいなァって思いながら視聴していたが、中盤以降(イースター島〜)に更に美味しそうなキャラがわんさか出てきた。
観終わってみればもっと早くイースター島に行ってて欲しかったわ。
集まった回収屋たちのビジュもすごく良かったので、ほとんど掘り下げがなかったのが残念。

こんなにキャラがたってるのに、全体の印象が地味なのは何故?やっぱりキョーヤのもみあげだろうか?
それぞれに闇を抱えた中でもルーザーが良かった。
どちらも愛する人を救えなかった過去が行動原理なのだが、「運命に翻弄され度」で言えばキョーヤを上回ってたかもしれない。
もう1人の主人公だったと思う。

正直主人公のキャラデザを見た限りは期待していなかったのだが、ストーリーもよく出来ていたと思う。原作が面白いんだろうな。
説明不足だし唐突な印象は否めないが、アカシックレコード的次元〜結末への流れは悪くない。
「どんな失敗も悲劇も新しい可能性の糧だ」
って事でね。真理ですな。

それとopでキャラを踊らせるのは好きな演出なんだが、冒頭でブレイクダンスしてる、なで肩のキョーヤには馴染めなかった。なんか浮いてた笑
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