こめい

すべてがFになる THE PERFECT INSIDERのこめいのレビュー・感想・評価

4.7
ミステリー小説を映像化するにあたって、各々のキャラクターを掘り下げるアプローチや事件の展開に重きを置くアプローチがあるなかで原作の哲学的な会話劇をメインに話を広げるという選択肢をとったのが画期的だと感じた。

あまりカットを割らず会話の間で魅せたり、細かくカットを割り舞台を転々とするような魅せ方をしたりと、難しい話でも聞き入ってしまうような演出が良かった。

見て楽しむ言葉が多くなりがちな小説原作物でも、想像力を働かせて映像と共に楽しめるような方法もあるんだなと納得させられた。
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