ポンコツ娘萌え萌え同盟

桜Trickのポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

桜Trick(2014年製作のアニメ)
3.8
再鑑賞。だいたいAパートBパート両方で女の子がちゅっちゅする(ほぼ春優)本作は、今は亡き「まんがタイムきららミラク」の代表格、『桜Trick』の3巻までの内容をアニメ化した作品。
本作の原作が3年間を描く全8巻+アフターストーリーの作者公式同人誌なので、本作で描かれた1年生は桜Trickとしてわりと序章に位置する。
なのでどうしても好きの意味、それぞれの進む道+集大成的だった3年生編を交えた感想を書きたいところだけど1年生編に絞って書く。

それにしてもやっぱりいっぱいキスするね。というよりキスを特別な関係とした春優が軸となっているからそれもそのはず。原作含めて桜Trick のキスシーンの多さに対抗できるのは『すわっぷ⇔すわっぷ』くらいの可能性がある。
ただキスするだけでなくシチュエーションの豊富さから他人の目に隠れながらも二人がキスする場面は何回見ても飽きない。特に文化祭や、イルミネーションが背景のところキスは青春かつロマンティックさを感じてとても好きだった。
ただ本作自体は三角関係はあれど、『双角カンケイ。』みたいなドロドロした話より、むしろ日常アニメ色が強いラブコメディとなっている。
もちろん女性同士の恋愛、つまり百合なのだけど、まんがタイムきららで百合色が強かった『まんがタイムきらら つぼみシリーズ』よりも青春日常的な作品だった。

それにしても日常の中で起こる百合、特に春香は優に対してスキンシップが強くバカでかい愛を感じる女の子で攻めが強いだけど、恋愛的にはむしろ優ちゃんの方が春ぽっぽより先に意識しているのがかなり好きなんですよね。
そうキスをするけど付き合っているわけじゃない。だけど優ちゃんをよく見るとそれに気づく。何よりもはるぽっぽはSBJK扱いされるけど、5話を見る限り優ちゃんもわりとSBJK的な部分があるんですよ。他にも優ちゃんからキスを迫るときなんて特にそれが現れる。

演出的には特に水玉模様の演出と抽象的な部品に例える演出が多用される。水玉模様の演出は割と美少女アニメで見られるものだけど、本作は日常作品かつラブコメなところもあってポップな仕上がりとなっているのが魅力的だった。
ただお色気的な部分も原作より強い印象があるけど(原作もそこそこだけど)、それが今回再鑑賞して何がそれをたらしめるのか。
そうか、乳揺れだ。
乳揺れをアニメーションで見ることでそれをつよまっているんだ。

余談だけど、
本作を読んだあとにあえて原作本編じゃなく、本編のアフターストーリーの同人誌『桜Trick Mint − flavored Kiss』を読んでよかった。
もちろん同人誌読む前に本編8巻までの内容をインプットしておくのが前提条件だけど。
これが美月会長と理奈ちゃんの物語なんだけど、割と最終回の要素もあったりして、1年生編(〜3巻)かアニメ版を見たあとに読むと、美月さんの心情とかに心打たれる部分がある。