原作はクソしょーもない三角関係を歪なエンタメに昇華したノベルゲー界の大怪作。アニメ版はその序章たるintroductory chapterを映像化している。オリジナルとの大まかな違いは物語の視点が春希ではなく、雪菜の方に寄り添っていること。なので、かずさの登場を含む幾つかのエピソードが些か唐突に描かれている。これは本編の主人公が実質的に雪菜であることを示唆しているかのような演出で、原作プレイ済みの人が見たら中々面白く感じると思う。逆に言うと未プレイの人が見たら妙に違和感を感じる構成だということである。ホワルバ2はよく鬱作品だと語られるが、あんまりそれが分からなくて、むしろキャラクター同士の恋愛があまりにもイタすぎて笑ってしまう。序章は全員高校生だからまだ良いけど、それを社会人になってもグダグダ引っ張るっていうのは一周回ってクドいギャグみたいに思えてくる。もうええわってツッコミたくなるのだ。そういう意味ではコメディとしても楽しめる作品だと思ってます。
