八咫烏

RDGの八咫烏のレビュー・感想・評価

RDG(2013年製作のアニメ)
3.8
レッドデータ=絶滅危惧種。
日本の神話を下地にしたファンタジー。
陰陽道や式神、山伏や忍者の末裔などが出てくる世界観。
神秘的で好きな世界観なのだがこの作品、最後まで観ても「姫神」とかこの世界でいうところの「世界遺産」、三つ子の真澄の存在も理解が難しい。

まぁ謎が多いのは1クールに詰め込んだという事なんだと思うけど、駆け足でもなく全体的にゆったりとした空気感はあって、適当に補完したり流しても充分楽しめた。

清水玲子味を感じるキャラデザは繊細でつるんとしている。背景の森の小道の美しさと相まって児童文学のような雰囲気。

・鈴原泉水子=姫神の依代
「普通」に憧れる内気な女の子。オドオドしてるけど意外に大事な事はちゃんと言う。

・相楽深行=憑依した姫神の世話役?の家系
父親に押し付けられた役目に抗っている。序盤は特に泉水子に当たりが強い。

運命に抗ったり戸惑ったり迷ったり。この2人の等身大で思春期な感じが可愛らしい。
2人を含めた少年少女達の成長譚としても心情の流れを丁寧に描いていて好感が持てる。
どこか憎めない高柳も、カラスになった和宮も、奔放な真澄も良いキャラだった。

やっぱり自分は眷属や従者的な設定に弱い。
八咫烏

八咫烏