さんかく

モブサイコ100 IIのさんかくのネタバレレビュー・内容・結末

モブサイコ100 II(2019年製作のアニメ)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

優しくて受け身さが可愛いかったモブくんが、熱い心のかっこい少年マンガ主人公として立派に成長!

1期の範囲ではコメディ作品という印象が強かったけれど、2期にきてすっかりシリアス場面が多くなり、ギャグもあるバトルアクション作品という感じでした。けらけら笑って見れた最初のゆるいテイストがちょっとだけ恋しくもありますが、こういう熱いバトル展開も大好きです!!ハンターハンターっぽさも感じる多種多様な超能力バトルはかなり楽しい。あっ、、張り詰めたシーンでの霊幻の命懸けのボケ(必殺技)にはほっこりしました!(笑)

また、まさかの感動回だったのが、霊幻の脆さが露呈した6話からの霊幻とモブが関係を再構築する7話(「ホワイティー編」)。霊幻とモブへの思い入れが深まったストーリーでした。コメディ作品と括っていた本作で、泣きそうになるとは思いもしませんでした……。要領良いはずの霊幻がそれでも味わう世知辛さが妙にリアルで、笑えるけれど(株式会社ホワイティーwww)、他人事とは思えず。これというものに出会えず、気づいたら周りに置いていかれていって、自分は何をやっているのだろうと思う瞬間。多くの社会人が直面する現実なのでは。霊幻がモブを商売的に利用するだけじゃなく、身を張って助けようとする理由に、世の中のパトロンとか「推し活」の動機の本質を見た気がしました。前途有望な他人を応援することで、得られる生きがいがありますよね。双方向に良い影響を与え合って、年齢や立場を超えた友情を築けた2人は、なんて理想的なのだろう。。「いい奴」になりたいな。

それにしても、1期に負けず劣らず暴力的に作画が超良いですね。特に5話、突然画面サイズがシネスコになったかとと思えば、映像クオリティも劇場作品並みで驚きました。もちろん終盤の5超戦での集団戦闘も、ボス戦での爆発シーンも大迫力でした。普通のTVアニメなのに贅沢すぎます!!作画コストの元が取れるのか心配するくらいですけど、続編決定というからには大丈夫なんですね!海外配信等が伸びているのでしょうか??

大人に正しい生き方を説き、大人と友情を築くまで、大人に成長したモブくん(すでに立派な教祖!笑)に訪れる次なる試練はいかなるものなのか、また、ツボミちゃんとの恋の行方はどうなるのか……!?3期が楽しみです。
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