暮色涼風

変態王子と笑わない猫。の暮色涼風のネタバレレビュー・内容・結末

変態王子と笑わない猫。(2013年製作のアニメ)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

涼宮ハルヒシリーズ、特に『消失』の影響を感じた。

"もしも願うだけで世界を改変できたり、それをキャンセルできたりするなら"という非科学的空想は面白い。
これは誰の願いなのか、誰にキャンセル権があるのか、謎を解いていくミステリ要素と、感動させる話の落とし方も良かった。

ただ、主人公が優しいのは分かるが、いちいち言動が痛々しくて、おモテになる意味が分からない。
その"変態"の設定こそがこのストーリーの面白さの邪魔をしてくる。
"建前男子"と"感情を奪われた少女"の物語で良かった。

もしかして、原作の続きでは、この主人公がどうしようもない変態になってしまった由縁の話があるのだろうか。
ヒロインの誰かが意図的に、主人公を他人に奪われないように、「変態ならいいのに」と願ってしまったのだろうか。
それなら、これだけ主人公が気持ち悪くてもモテることに納得がいく。
暮色涼風

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