Mee

どろろのMeeのネタバレレビュー・内容・結末

どろろ(2019年製作のアニメ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

国の平安の為に12体の鬼神に身体を喰われた百鬼丸が、16年の時を経て自分の身体を取り戻す旅に出るっても〜〜〜設定が面白すぎる〜〜!!!
しかも百鬼丸は実の父に身を差し出され、母は奪われた百鬼丸を忘れられず、弟はそんな母を見て満たされない思いを募らせる……なにこの因果!!天才すぎる手塚治虫!!!

そんで身体を1つ取り戻す毎に鬼神の力で保っていた平安が崩れていき、家族や民に命を狙われる百鬼丸の不憫な人生たるや😭😭
トロッコ問題を彷彿とさせるテーマが根底にあって、1人の犠牲で大勢が豊かになるならばそれを是とするのかという難しさがあった。
百鬼丸が自分の身体を取り戻したいと願って行動するのは当然の権利なんだけど、その代わりに土地が飢えて民も飢えていく…
ともすれば百鬼丸はこのまま身体を欠いた状態で満たされないまま生きていく方が良いのか…!?ってなるんだけど母上から納得の結論が。


「何者かに頼って築く平安は脆い。この十数年続いた我が国の繁栄、それは百鬼丸ただ1人の犠牲でもたらされたもの。私達は親に餌を貰う雛鳥のようなもの。ただ口を開け、喰らっていただけに過ぎませぬ。自らの手で掴まなかったものは、守ることもまたできない」


そうだな!!!
安易に誰かの犠牲のもとで鬼神から平安を得るのではなく、自分の手で平安を築き上げていくという力強い結論に至ってて泣いた😭
百鬼丸とどろろに幸あれ、、🥲✨

百鬼丸がどろろとの旅を通して身体だけでなく心も育っていくのがエモかった!!!
アクションもかっこいいしな!!!!
Mee

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