全10話の韓国モンスターホラーシリーズです。
とにかく奇想天外なモンスターがたくさん出てきますが、本作の特徴は、元々は人間だったりする事です。
『遊星からの物体X』やクローネンバーグ監督作品のような肉体の変異の恐ろしさ、人物によっては快感が、まさにホラーの感情として表現されます。
封鎖された場所という密室空間がその恐ろしさをアップさせて、こちらも『遊星からの物体X』の韓国団地版といった印象です。
『ゼイリブ』も入っていそうな気もします。
人間と怪物の対決は視覚的なアクションとしてのスペクタクルはもちろん、人なのか怪物なのか？というサスペンス、さらに差別や偏見も助長するドラマの展開は非常にスリリングです。
不満を(もしかすると大きめの不満かもしれませんが)あえていうなら、第一話のファーストシーンを観ると、回想形式の構成になっていることがわかってしまうことです。
どんな形であれ、サバイバルものでの回想形式はかなり危険な冒険です。
それでも楽しめる本作はそれだけレベルが高いともいえますが、そうではなかったらもっと良かったかもしれない、とも思ってしまいました。
シーズン2も制作決定ということで、配信が楽しみですね。
