ぺこらった

どうする家康のぺこらったのレビュー・感想・評価

どうする家康(2023年製作のドラマ)
3.0
全話完走。
産まれた直後から亡くなる直前まで
満遍なく魅力的なエピソードにまみれた
東照大権現様は誰が脚本を書いても
ある程度は面白くなるに決まっている。
ゆえにハードルも高くなって、
いかに脚本家の色をつけて差別化するのが
肝だとは思うのだが、その色が自分には合わなかった。

大河に限らずドラマや映画に当時の時代背景
や世相、考え方が反映はされて然るべきだとは
思うが、どうにも今作は現代的な価値観を
無理やり家康の人生に主張強めで
あてはめてしまった感が拭えず、
そのまま1年経ってしまった。
前半にちょっと必要かわからない
エピソードが多い印象が強い。
そのくせ金ヶ崎をなんやかんやだけで
終わらせる配分は甚だ疑問。
まさか7月後半まで信長様が生きているとは
1月当時思わなかった。
後半はいささか盛り返した分惜しい。

小早川秀秋実は有能説や
方広寺鐘銘事件実は徳川方のイチャモンではなく
豊臣方の挑発だった説など、最近の学説を
積極的に取り入れる柔軟さは素直に良いと思ったし、
超絶豪華な役者勢の演技はどれも高レベルで素晴らしかった。
(毀誉褒貶ある松潤家康も後半は演技に重みが出てた)
豪華すぎて今年の大河のキャスティングが
絶対割を食ってると思う。


余談
個人的に大好きな武将、
水野勝成を鳥居強右衛門みたいな
スポットでいいから出してほしかった…
(家康題材で出ないならどこなら出るんだろう)


超余談
毎回番組最後のモノクロ甲冑にキャラクターの顔だけコラージュする演出が最初から最後まで好きになれなかった。あれなに。
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