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ヴィンチェンツォのRinのレビュー・感想・評価

ヴィンチェンツォ(2021年製作のドラマ)
5.0
イタリアマフィアの顧問であり冷酷な弁護士であるヴィンチェンツォ・カサノが、弱者から全てを奪い取る理不尽な悪党に立ち向かう姿が描かれる五条悟レベルの最強応酬劇作。

ヴィンチェンツォは常にクールでありながらも、時にお茶目で可愛らしい一面をも覗かせる多彩な魅力に溢れたニ面性鬼才で、法律では倒せない理不尽な悪党を成敗していく様が清々しくて痛快。さらには最愛のプラザ住民たち、必殺仕事人が多すぎる大好き。

『梨泰院クラス』で復讐相手だった長家の会長役の方が根っからの善人でそのギャップにはまんまと面食らい、正に引き金に相応しい。溢れんばかりの才奇には悪魔を感じずにはいられず、やはり悪魔を倒すのは悪魔なのである。

悪魔的コンシリエーレ通称兄貴に惹かれていく数々のドラマ、マフィアだけあって義理堅く、勘繰りながらも人情深さも兼ねちゃってる。そんな彼はさぞかし魅力でしょう。その駆け引きはまさに創作の無限性を感じさせてくれる。

偶のコメディも人生の面影、最高の伏線回収ドラマでした。暴力系映画を観た後ってなんだか自分が強くなったような気してくるよね、そんなの兄貴の前では大変おこがましい限りですよ
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