SHIMAさんの映画レビュー・感想・評価

SHIMA

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35年目のラブレター(2025年製作の映画)

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「手紙」というアナログな手段で結ばれる想いの深さ。スマホもメールもない時代き想いを綴る行為の「時間」と「温度」に溶かされる..。 「人の想いは、たとえ時を超えても届く」というテーマは、ファンタジーとも>>続きを読む

ラブ・イン・ザ・ビッグシティ(2024年製作の映画)

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人生で大切なのは早さより方向性、切り取られた生活の断片がそこらじゅうに散りばめられていて、生きる不器用さと儚さに胸が締め付けられる。決して自らが救われなくても、苦悩の末折り合いをつけて願う有志があった>>続きを読む

劇場版 おいしい給食 卒業(2022年製作の映画)

5.0

同志🧁確かに分かち合えたからこその笑顔、卒業。シリーズ全体の人生讃歌として最高の完成度を誇り尚且つ、共に食べることの意味を真正面から描ききってる。給食って人格や感性も含めて、丸ごと成長できる場所なんだ>>続きを読む

劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

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給食に命を懸ける教師vs 給食アレンジの天才神野のバトルがいかにして終わりを迎えるのか!?最後の勝負はもちろん給食、ただそれだけなのになぜにこんなにも熱いのか!?BGMスロー演出カット割り、全力で魅せ>>続きを読む

ライオン・キング:ムファサ(2024年製作の映画)

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"迷った時は道を知るチャンス" 誇り、優しさ、自然への敬意。そして寂しさも溢れていて、ディープな世界観がたまらなく美しい..。出逢わなければは出逢えたから、とはならないか。

変な家(2024年製作の映画)

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「変な映画」
家以外も変なところだらけ。間取り図から浮かび上がる狂気という独自の切り口はそのままに、実写でしかできないビジュアル化や空気感の演出がある。前半のじわじわと不穏な気配が迫ってくる謎解き感に
>>続きを読む

国宝(2025年製作の映画)

5.0

3時間とは思わせない濃密な映画「国宝」。血縁を持つ横浜流星、天賦の才を持つ吉沢亮。芸の世界を生きる男2人の嫉妬と愛憎の物語かと思いきや、そこにあるのは親友でありライバルシップ、「魂の熱量」を全身で浴び>>続きを読む

白雪姫(2025年製作の映画)

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愛に救われるのではなく、自らの意志で運命を切り拓く白雪姫🪞

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)

5.0

人生こそ冒険。子どもたちとの新しい生活のために、動物園付きの家を購入するなんていうロマン溢れる舞台で、家族の絆、失ったものへの想い、温もりが屈託もなく描かれていて心に沁みる。動物たちが人間の感情と重な>>続きを読む

リロイ&スティッチ(2006年製作の映画)

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戦う理由は正義ではなく、ただ大切な誰かともう一度笑い合うため。シリーズ最後にしてもっともあたたかく、もっとも力強い「さよなら、でも永遠」の抒情詩。集大成にふさわしい爽快なフィナーレ!

リロ&スティッチ2(2005年製作の映画)

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傷つけたくないのに傷つけてしまう、不器用な愛と不安。それでも「君は君のままでいい」と伝えてくれる誰かがいることの、あたたかさ。小さな島で繰り広げられる魂の揺らぎと赦しがある。

リロ&スティッチ(2025年製作の映画)

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世界はときどき誰かとぶつかる、拍子にこぼれた言葉が家族になった。子どもの周りにいる大人たちが誰ひとり悪くないところが本当にすごい。不器用だけど、みんなちゃんと愛そうとしてた。

We Live in Time この時を生きて(2024年製作の映画)

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いみじくも人生だった。時系列を行き来する構成はパズルのように、愛の軌跡を組み立てていく構造に派手さはないけど、生命力に満ちた力強さがある。

リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

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ホロコーストの生存者たちが抱える静かな絶望と強さ、それを受け継ぐ世代の戸惑い、今を生きる自分たちの悩み。それぞれが心の痛みを抱えている。ロードムービーなのが尚よかった。リアルな心の中身が吐露される脚本>>続きを読む

岸辺露伴は動かない 懺悔室(2025年製作の映画)

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独特の世界観に魅せられた没入感がだいぶ癖になる。イタリアの教会、薄暗い懺悔室。露伴の前に現れた男の告白は、ただの罪の告白ではなく、現実と幻想の境界を曖昧にする罠のよう。露伴が不動だからこそ震える恐怖と>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

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静かで安寧な美術館の静けさが逆にこわい。岸辺露伴がルーヴルで出会うのは、この世で最も黒い絵、じわじわと迫り来る忘れたい記憶、心の奥の影、見なかったふりしてきた過去。露伴の力は「人を読む」ことはのに、自>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

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自由を謳ったこの国で、言葉よりも銃が早く届く時代が来た世界線にて。報道の眼は真実か残酷か、それすらも見失いながらシャッターを切る様子がアンニュイでよかった。4人の記者が命をかけて、瓦礫の街を越えてゆく>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

5.0

想像力をエンジンにして空を飛ぶ不死鳥🐦‍🔥
トム・クルーズの執念に愛を込めて。

ファミリー・ゲーム/双子の天使(1998年製作の映画)

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原題の「The Parent Trap(親のワナ)」とはまたベクトル違いハイセンス「血はつながっているけど、別々に育ったふたりが偶然出会って家族を再構築していく」っていうテーマ。あたたかさと切なさ、そ>>続きを読む

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

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静けさに酔えた。派手さはないのに、気づけば心がじんわり温まってて、ウイスキーのように少し苦くて、それでも優しい余韻が残る。サウンドはミスマッチ、ルーツに寛容になれた気がする。

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2025年製作の映画)

5.0

意味のありそうでない言葉とか、不安で一気に滅入る感覚とか、普遍的だけど癖は力強くて、視野の狭さに心痺れる。

サンダーボルツ*(2025年製作の映画)

5.0

小難しくなくてメッセージ性もストレート!キャラクターバランスが完璧だった。脚本がとにかく素晴らしいね、要所要所が本当にギャグ。自然とアッセンブルする姿こそヒーローの本質。お互いの気持ちで生んだ信頼😈

傷物語Ⅲ 冷血篇(2017年製作の映画)

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切なくて苦しい、最終戦はシリーズ屈指のクレイジーさ。1対1の壮絶な決闘は心を削りとるような美しさと絶望感がある。暦が取るラストの行動とその結末、すべてが『化物語』へとつながる..。シリーズの「最もダー>>続きを読む

傷物語II 熱血篇(2016年製作の映画)

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アクションがすさまじい!血しぶき飛び散るハードな肉弾戦が連続。手足がもげたり、頭が吹っ飛んだりするけど、どこか美しく見えるのが芸術的だった。羽川翼との関係性、青春っぽさと生々しい思春期の感情が混ざって>>続きを読む

傷物語I 鉄血篇(2016年製作の映画)

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始まりの衝撃。暦の正義感が、ここでは狂気と紙一重の優しさとして描かれていて、見てて息が詰まる。映像はシリアスかつ前衛的。 演出がかなり攻めてて心に残るシーンだらけ。Ipのちょっとしたゆるキャンネタすこ>>続きを読む

名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)(2025年製作の映画)

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「小五郎はどんなに凄くても、それをひけらかさない。」周りがド派手だから目立たないけれど、全てにおいて芯の図太い男だということを確信できる神作。

SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

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こんなところで終わるんだ?ってところで本当に終わった。派手さよりも「普通の人間が生きてる」という等身大さが主軸にあって、夢を追い続けることと現実に押し漬されることとの狭間で揺れる人たちの、人生のギャッ>>続きを読む

宝島(2018年製作の映画)

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人工の楽園を舞台に、人々の断片的な日常を静かに追いかけていく。そこに共通のストーリーはないけれれど、誰もが「自分もどこかにいた」と思えるような、匿名性と親密さが混在する不思議な時間が流れてた。逃げ場で>>続きを読む

Flow(2024年製作の映画)

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共存が軸。気の赴くままに生きる動物たちは可愛いけれど、思考は観る側に委ねられているから、解釈がとっても難しかったりもする。もしもこの世に言葉がなければ、誰も傷つけず何も押し付けず定義も無ければ解釈すら>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

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ありえない夏、でも確かにあった"いま" 「未来から来た凛太郎」に対して、主人公のハダシたちは"いま"この瞬間を永遠に焼き付けようとしているということ。映画でしか記録できないきらめきは、この夏の永遠。全>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

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時間と文化のギャップが生み出すドラマが面白い。刀や忠義といった古き良き価値観が、現代の価値観とぶつかり合う場面に見ごたえがある。何が変わって何が変わらないのか