果糖

アンダン ~時を超える者 シーズン2の果糖のレビュー・感想・評価

4.5
S1のSchizophrenia要素はテーマから後退し、過去改変SF要素が前景化。結果、自由意志と決定論を扱うドラマとしてはやや食い足りなくなったか。クレバーな最終話だが、一つの可能世界を幸福に導き自らは単線の時間を引き受けるという幕引きはS1の結末における秀でた混乱と比べ凡庸。しかし、この上なく誠実ではある。流石の『ボージャック・ホースマン』組でストーリーテラーとしての技量がとんでもなく、しかも優しい。終盤、ある人物の過去が視覚化される場面はかなり『ID:INVADED』だった。
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