S4で到達した境地と比較するとS5、S6のパワーダウンは否めないがそれでも堂々とした完結。
代用品の調味料とありあわせの生のアナロジー、そもそも1話のオープニングシークエンスや終盤とある人物の嗚咽のみで画面を成立させる分かりやすさ。ウェルズ『タイムマシン』が過去を語らせるための装置にしかなっていないことの自己言及は重要。
暗喩やほのめかしに頼りきらない明快さへの志向?感情に紐づく動機について、一義に確定し得ないそれを、罪を、それでも引き受けようと決意する宣誓は、最終話、クライマックスにて回帰する裁判所、リーガル・サスペンスとしての矜持ゆえ?背負える罪状があるなら詰めが甘いとも。
ただ全員言及してる最終話のモノクロパートにおける一部カラーは慎ましく研ぎ澄まされており、含みも十分。全シーズン通していいもの観た。
海外ドラマクラスタの人生ベスト率高すぎだけど、フツーに過大評価だと思う。