序盤のほの暗い感じと母親のこの世の終わりのような振る舞いに、家族という病をテーマにした重厚な話を期待して観始まる。
序盤の方では身につまされるエピソードもあり、家族だから…や、家族なのに…と共感し得るところも結構あった。それが…
いつの間にか、皆さんがおっしゃるように、次から次へと取って付けたような不幸話のオンパレード、いくらなんでも詰め込みすぎた。しかもどれも突拍子もなくもう笑うしかないレベル。本当の不幸は家族の日常の中にあるはずなのに。
ネタも雑ならストーリーも雑。あんなに行き違って縺れていた関係性や感情があっという間に氷解。死神のような顔をしていた母親が南国行って、ビデオ通話で浮かれて、アロハ買って帰ってきてからの仲直りって…それはいくらなんでもないよ。
家族のキャラも一貫性がなく、論理的に崩壊してたような気がする。まあそれが人間だけど。おまけに家族の誰もキャラ的に魅力がなくて、気持ちの置き所が見つけられない。
ラスト近くに、バカな長男を夫婦で責めたてるくだりは本当に意味がわからなくて、オマエらなんなん？とツッコミを入れるしかなかった。
まあそういう意味では、流石家族と言えるのだが。
あとこれは言わない方が良いが、ハン・イェリに恋愛は無理だよ。恋しててあんなにキラキラしてない人って…。もう本当観てて寒々とした気持ちに。
これはもうスタジオドラゴン最大のハズレだ！と思う。
