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向こうの果てのpokotanのレビュー・感想・評価

向こうの果て(2021年製作のドラマ)
3.0
マンションの一室で幼なじみで膵臓がんだった君塚公平を放火で殺した容疑者の池松律子。
取り調べの中で、徐々にその女の過去が明かされていく。

【あなたにとって池松律子はどうゆう女でしたか?】
という問いに対しての、関係した男たちは様々な印象を話す。
接する相手によって、異なる池松律子像。
あなたの本当の顔はどこにあるんですか?

人間、誰しも様々な顔を持っている。
だけれども、情緒不安定にしか見えなかった。
壮絶な幼少期の過去がそうさせるにしても、君塚公平に対しての暴力もあそこまでするかな。

両親によって、辛い幼少期を過ごし、手を差し伸べてくれる男はいても、自ら救いようがない道に踏み込んでいく、悲しすぎる女。

あと、父親が、民謡の歌い手の才があったとしても、独裁者のごとくクソ過ぎて、リアリティに欠ける。
そう変貌する事実も明らかになるのだけれど、そこまでに、人を奴隷とまで言い放つ姿は不快感でしかない。

今作は昭和が舞台のため、髪型やファッション、小物に至ってもとにかく作り込みはすごい。
リアリティ求めすぎて、青森弁が強すぎて、ところどころ何言ってるのか分からなかった。

松本まりかの演技の凄さに圧倒。
子役や三味線など世界観は良かったものの、話の見せ方としてはそこまで面白くなかったかな。
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