ほっこり系かと思いきや、いやもうえぐるえぐる！1話から面白くてなんなら観る前から面白いことは確定していたけど、最後まで抜かりがない。とても難しいテーマをとても誠実に映像化していて本当にすごかったな、特に神格化された〈母〉を破壊する11話の、痛みと苦しみと後悔と憤怒、すごかった。吉田羊もだし松岡茉優が本当にすごい、松岡茉優は本当にすごいのよ、特に涙を流す直前の松岡茉優の顔をわたしはこよなく愛しているので、今作でも見られてうれしかったです、ありがとう監督。
なんか散々自由にやってきた相手が老いたり弱くなったときこちらが全てを許さなきゃいけない感じになるのが本当に無理なんですけど(『俺の家の話』もその点がまだ腑に落ちてない)、松岡茉優さんが「許さなくていいよ」と言ったので許さなくていいのだよな、と思って少し安心した。
吉田羊と國村隼の二人芝居で舞台化とかしてほしいと思うくらい、何かすごいものを見た気がする…… けどそれを言語化できなくて悔しいよ！今クールのテレビドラマの中でもトップ3に入る良作でした！
