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大豆田とわ子と三人の元夫のFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

大豆田とわ子と三人の元夫(2021年製作のドラマ)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

 第一章終了。どこかウディ・アレンを思わせる作風や視線の交錯、アイテムと動作の反復といった古典的演出が効きまくりでヤバい。第六話における経費削減と三人の元夫と三人の女性の平行関係の明示、それぞれのカップルを結び付ける写真、バスケット、携帯の反復とかごめの存在によるあったものが失われていくそれぞれの場面の描き方があまりにも素晴らしい。そしてそこにとわ子を象徴する椅子のシーンが連なり、この六話でひとつの円環が閉じた。この第一章自体一つの伏線にもなっていながら、六話のなかでひとり変化した唄のような存在もいてさらに目が離せない。

 最終話終了。新しい家族の形を日常の淡々としなかで語りきる。しかもその新しいかたちもいつかまた変わることを予感させるのも良い。雨戸や角に何かをぶつけることによる反復良かったです。サビでテンポが半分になる優れた楽曲がこうしてドラマから流れてくるなんて夢のようだった。
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