坂元裕二になりたいボーイ

大豆田とわ子と三人の元夫の坂元裕二になりたいボーイのネタバレレビュー・内容・結末

大豆田とわ子と三人の元夫(2021年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

このドラマのお陰で、今年の仕事しんどすぎる春期を生き延びれた。(もっと頑張れフェーズ4)
斬新とかいうレベルのドラマちゃうかった。全てが全てにリンクしてて、追及し尽くされてる。圧倒的な常識の転換。遊び心全開にしたテレビ人達の本気。カウンターカルチャーとのライム。
坂元裕二×藤井健太郎×ラップミュージック×、、、、、
天才たちが集まったら、こんな天才作品が生まれるんですね。語彙力。
ギャオのチェインストーリー、このバースも最高です。

まず1話のラスト、フレシノとSTUTSがボーリングしてて「え!?」
EDもその2人の曲で「おお!?」
しかも松たか子がメイン張ってて「おおおおおおお!!!!!」
ほんで翌週、翌々週、、、と終わらへんサプライズ。それぞれ元夫にジャストフィットとしたラッパーたちの座組み。最高過ぎます。役者さんたち、みんなラップうま、、、これを地上波のゴールデンタイムでしてやってのける、しかも普段カルチャーを意識しない層の琴線にも響かせる。どれだけ言葉を列挙しようが、語り尽くせないです。本編と絶妙にリンクしてて、只のフィーチャーでは無かった。あれも本編やろもはや。アーティストの表現力は偉大。
長岡亮介が何か起こすこと期待してたけど、残念。
以上が普段聴いてる音楽とこのドラマが偶然マッチして、最高の10週間を過ごせたファンの感想。

ドラマ自体については、視聴者に「幸せの定義を押し付けてこなかった」ところがこのドラマの深みをかなり掘り下げたのではないでしょうか。感動して泣いたら問答無用で高評価ちゃうくて、笑いあり 泣きそうなりでも良いんだ。
あと後半かごめを一切登場させなかったことによって、視聴者の中のかごめに働かせる。だからこそ、全員の中にかごめが居て、とわ子とハ作のように彼女のことを知り合いかのように思い出す。
最終回と坂元裕二のシナリオブック読んでやっと分かったけど、難しかった。網戸ぉ。

「1人でも大丈夫だけど、誰かに大事にされたい。」くぅーーーーーっ。
『心の中に残る後悔へ、大切に何度でも呼びかける。ここから始まる新しい朝に向けて、夢はもう醒めた。見えないけど、覚えてる。言えないけど、伝えてる。波が満ちて、潮が引く。楽しい。悲しい。その先へ。』くぅーーーーーっ。
これとわ子と元夫たちの歌詞かと思ってたけど、かごめの歌でもあるんやなあ。

このドラマの制作陣には感謝しかありません。本当にありがとう。