ヤングシナリオ大賞という事で、目新しいものを期待してみたらなるほど斬新な話。だが、兄の子供を代理出産、とキャッチーなフレーズを使ってはいるもののそんなに暗くならずに色々教えてくれるし考えさせてくれる。テーマは同性愛者が子供を成すというだけでなく、母と娘の確執についても描かれている。
出産シーンまではコメディ要素もふんだんで明るく楽しく見ていたが、出産後からはそれまでの各々の考え方が甘かった事が浮き彫りになり、ここからがこのドラマの本質部分となる。上手く出来てる。
そして妊婦の仕事仲間である男。彼が、もう1番好き!この男には幸せになって欲しいと、つくづく思った。
そしてそれを演じた田村健太郎は本当に演技巧者だ。NHKのここ倫での物理の先生が新しいが、西川美和監督の『すばらしき世界』での介護施設のバイト君役は本当に上手かった。
役者さんは、全員良かったなぁ〜
細田善彦は線が細くなっていたし、
猪塚健太は『ポルノグラファー』での同性愛者春彦よりもスマート。ってか春彦の将来なのか?なんて思ったりもした。
まだまだ未知の世界であったり、
不確かだったりするテーマではあるが、このようなドラマをキッカケに色々周知されると良いな〜。