おれんじ

ナビレラ -それでも蝶は舞う-のおれんじのレビュー・感想・評価

5.0
70歳でバレエを始めたおじいさん。
バレエの先生となった青年との交流を描いた素晴らしい作品でした。

おじいさんの経験からのアドバイスは、単に年の功というだけではなく、相手の状況や気持ちを汲んだうえで一歩踏み出せるヒントや勇気を与えてくれるものでした。
加えて、いつも笑顔でお茶目・年下に偉そうにしない・過ちを素直に認めて謝るなどおじいさんの人柄も魅力的なため聞く側もすんなり受け入れられるのかな。
ただ歳を重ねるだけじゃなくて中身の詰まった人になりたいと思った。

また、周りの人物一人一人良い配分でスポットが当たっていて気持ちの変化が丁寧に描かれていたので満足。特にホボムのエピソード、最後まで見せてくれたのがめちゃくちゃ良かった。(大抵この手の役どころは途中から雑に扱われがちな気がします)人って思い立った瞬間に変われるんだなと!

チェロクとウノの関係があのままなのもこのドラマの重要なポイントだと思う。

ソンガンが良い。最初の無愛想なカンジ、おじいさんを心配する姿や照れたり笑ったりする表情が自然体でした。

最後のシーンが素敵。
あのカメラワークだけでも泣いちゃう…。

フォロワーさんはじめ、他の方々のレビューも丁寧で、評価だけじゃない作品の良さが伝わってきたのでずーっと気になっていました。出会えて良かった、大好きな作品となりました。
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