おれんじ

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士のおれんじのレビュー・感想・評価

4.1
草彅剛さん演じる尚人は、耳の聞こえない両親のもとで育った聞こえる子ども=CODA(コーダ)。ある裁判の手話通訳を務めたことをきっかけに、過去の殺人事件の闇と対峙することに…。

またNHKの良質なドラマを見つけてしまった✨
タイトルの『デフ・ヴォイス』には、【ろう者の声、社会的少数者の声】という意味が込められているそう。

手話、ろう者を題材にしたドラマはこれまでにもたくさんありましたが、ろう者と聴者の壁、切ない歯痒い気持ちが全面に押し出された恋愛ものが基本多かったように思います🤔
今作は手話通訳士という職業、ろう者の支援、コーダとしての苦悩…そこにミステリーも絡んできます。
また、ろう、難聴の役を20人もの当事者が自ら演じられていて、豊かな表情と抑揚のある手話がとても印象に残った。手話がただ言葉を表すのではなく、使う人によって表現が違ったりする事に驚き。

ミステリー部分(東野圭吾っぽいテイスト)、なんとなく途中から読めてきますが総じて満足。フラットな目線で、自分の価値観からは思いつかないような問いを投げかけてくるドラマでした。

草彅さん、橋本愛さん、セリフに頼らない手話の演技は難しかったと思う🥹草彅さんの眼差しと静かな演技に、苦悩や葛藤が詰まっていて見事でした。
続編やらないかな…。
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