サラミ山カルパス

おっさんずラブのサラミ山カルパスのネタバレレビュー・内容・結末

おっさんずラブ(2018年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

君に会えてよかった。

展開はベタでチープで正直面白くはないんだけど、それぞれのキャラクターのよさで引き込まれた。

でも、はるたんのちずへの好意がものの数十分で綺麗さっぱり蒸発した4話あたりから回を追うごとにモヤモヤが増えていったし、最終話はかなり適当にまとめたなという印象。全7話で時間が足りなくて仕方ないのかもしれないけど、みんなのキャラクターがよかっただけにもう少し丁寧に心理描写してほしかった。

それにしても、はるたんは本当ひどいというか無敵だな。周りが勝手に何もかもやってくれるんだもん。ちずも牧も部長も話し合おうともせずにはるたんのことを想って勝手に離れていくし、部長に至っては結婚式当日に真に愛する人の元へ行かせるとかどこの神様だよ。はるたんもはるたんで自分の意思が皆無。告白されれば付き合うし、プロポーズされれば結婚する。自分の意思がない男の悲劇のストーリーとしても捉えられるけど、だったら最後は部長を傷つけてでも自分の意思で牧の元に行ってほしかった。みんなが幸せになんて無理なんだから綺麗にまとめすぎ。みんなが優しすぎるだけで別にはるたんが成長したわけではないし。すぐ浮気しそう。最後までそういう信念みたいなものを感じ取れなかったのは残念だった。いい奴なんだけどね。まあでもキャラクターは本当に面白かったからこの人気も理解できた。

舞台でも何度か観たことあるけど、林遣都は本当にいい役者だと思う。内田理央がめちゃくちゃ可愛かったし、蝶子さんもすごく素敵だった。

本筋とは関係ないけど、邦ドラマと邦画は愛する人を探すために街を走り回るシーンを入れなくちゃいけない法律でもあるの?辟易する。

結論:フラッシュモブ告白はクソ。
サラミ山カルパス

サラミ山カルパス