湯っ子

八月は夜のバッティングセンターで。の湯っ子のレビュー・感想・評価

3.8
訳あってブラブラしてる女子高生が、叔父さんの経営するバッティングセンターのアルバイトをすることになる。そこに現れる謎のおっさん。
毎回、おっさんの導きにより、女性たちの悩みを野球になぞらえて、一歩前進をアシストする。
実名で野球界のレジェンドも登場。
レジェンドたちのスポーツ選手らしい朴訥とした演技(ロバートのコント「アスリートCMアカデミー」参照)が、逆に説得力があり、グッとくる。
女子高生役の関水渚が可愛いし、仲村トオルが本当に嫌味がなく良かった。
お話はわりと既視感ありな感じなんだけど、私がハッとしたのは、いつまでも下積みをやらされてクサる料理人女子の回。練習で、千本ノックを受けるレジェンドが登場する。
「遠くて見ると根性論、近くで見ると方法論」。
ただガムシャラな訳じゃない。ノックの一本一本に、違う状況を想定している。どんな状況にも対応できるようにしておかなくちゃいけない。だから、本当は千本じゃ足りないくらいなんだ、とレジェンドは言う。
私も、どんな状況にも対応できる力を身につけるために、仕事上のひとつひとつを千本ノックだと思って取り組まなくちゃと思えた。

ちょっと背中を押してくれるドラマでした。
湯っ子

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