パイカルは美味しいのか

相棒 season 19のパイカルは美味しいのかのレビュー・感想・評価

相棒 season 19(2020年製作のドラマ)
4.7
2021元日SP。
他のドラマでもたまに取り上げられる本当に難しい題材を扱ってます。
自分もそういった作品に出会う度に考えるが、答えは出ない。
何を扱ってるかは、未見の人の為に教えません。とにかく難しいんです。
この難問を右京さんが、どう解決するのか、非常に興味深く観ました。結果、メチャメチャ面白かったです。(いつもどおり変態的に)
なぜ変態的に面白かったかというと…

◼以下ネタバレ注◼


右京さんの困った顔が見れたからです。

番組初期の頃、「杉下右京」というキャラクターが自分はとても好きでした。とにかく正義の人。ある意味ベタなキャラなのにとても魅力的に感じるのは、水谷豊さんの圧倒的な存在感。素晴らしいです。
だけど…
彼はあまりにも、沢山の難事件を解決し過ぎてしまった。
結果、鼻につくシーンも散見されることに。(個人の意見です)
お堅いキャラ設定なので仕方ないのでしょうが、正義の押しつけが凄まじくて、「ロボコップかお前は」と思ってしまう回も。
正義の定義って、やっぱり一つだけです?

そして今回の元日SPは、その伝説のアンドロイド刑事が冒頭の超難問に挑戦。
そして結果は…

解決出来なかった。

究極の選択を迫られて、最終的には「撃つなら私を撃ちなさい」という、回答に全くなってないセリフで逃げた。
そして残念ながら、その後はお決まりのベタ展開。

やっぱり難しいんです、この問題。
その証拠に、多くの回のラストでは被疑者にお説教を始める右京さん。
今回は、
ただただ唖然としているだけでした。
そんな表情を見れただけでもサイコーの作品です。(変態)
ホントは個人的に、他の部分も結構ツボでした。(特に演出。中立であろうとするところが好感)

仲間由紀恵の1シーンで「24JAPAN」の番宣するとこも面白かったです。
「警視総監より上って…」