まさちゃん

相棒 season 21のまさちゃんのレビュー・感想・評価

相棒 season 21(2022年製作のドラマ)
4.5
亀山薫、14年ぶりの復帰!!ブランクを感じさせない安定の凸凹ぶりで安心して見ることができた。

直近で言えば、4代目の冠城亘を演じた反町隆史がそれまでの歴代最長の相棒であったがとても長く感じた。
確かにその長さは相棒に冠城が定着していたことの証であったが、中身と言えば、時代に取り残されないために新規の脚本家や監督を使い、時にはとんでもないストーリーなどが展開され、正直、次回を観たい!という気持ちではなく惰性で観ていた節があった。

もちろん、歴代の相棒のそれぞれの良さというものはあったのだが、今作より薫ちゃんが戻ってきたことにより、人間臭さが良い味を出していて地に足ついたシリーズになっていた。

それに感化されるかのように右京がこれまでの相手に少し合わせるかのように冷静でいた姿から、走る右京、動く(闘う)右京、叫ぶ(激昂)右京へと戻っていたことが古参のファンからしたら嬉しい演出だった。

ただ、インタビューでも言っていたが、復帰という嬉しさの反面、正に「終わりの始まり」が近づいているということでもあるという一抹の淋しさもあるが、最期までこのバディでいて有終の美を飾ってほしい。

ちなみに、こうして見ていると神戸尊も当時こそ随分と真逆な相棒だなとよく批判していたが、今となっては重要かつ貴重なキャラだったということに相棒の歴史を感じられたそんなシリーズでもあった。
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