宮下小鳥

しかたなかったと言うてはいかんのですの宮下小鳥のレビュー・感想・評価

3.0
何もしなかった罪。

上司に逆らえなかっただけやのに、僕は一人で止めに行ったのに、2回しか参加してへんのに、何で絞首刑やねん、て思ってたけど、絶対やったらあかん事やねんから、自分の命を呈してでも止めなかったんやから、死刑は受け止めよう…と。

医者は生かそうとしないとあかん、殺してはあかんのやと。

妻の思いだけでは、その考えを覆す事が出来ひんかったけど、子供の思いを目の当たりにして、罪は認めながらも、生きようとする事にした。

人を殺めた事をしかたなかったと言うてはいかんのです。

確かに戦争のせいなんやけど、みんな正気を失ってたんやけど、それ自体は仕方無い事やと思うけど、命を奪ったことは仕方なく無いんや。

その後、拡大版も観ました。
冬木くんが、正しい裁きを受けてほしい、と鳥居さんに話すシーンとか、大事やのに、削っちゃってたよね?
縮小版はそれはそれなりに形になってたけど、やっぱり拡大版の方が良かった。
観て良かった。
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