小春

ゆとりですがなにかの小春のレビュー・感想・評価

ゆとりですがなにか(2016年製作のドラマ)
5.0
まさしく"ゆとり"の自分にとって親近感を感じざるをえないストーリーと、個性的でかつ芯のある役者陣による緻密な演技。

特に好きだったのは山路の授業のシーン。子供だからと決して誤魔化さず、真っ直ぐな言葉を投げかけるのが印象的。学習障害の児童について話すシーンや最後の性教育のシーン、これらの授業から大人とは何かについてクドカンが1番伝えたかったことをひしひしと感じ取った。

最後に3人が成長できたのかどうかは分からない。でも人との出会いや経験から少しずつ変わっていって、そのちっちゃな積み重ねの中で、山路の言葉を借りるならば、まだまだ子どもだなぁと、改めて自分の未熟さを思い知らされ続けるのだ。

大人だって間違える。
完璧な人間なんていない。
だからこそ人生は面白い。
小春

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