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シー・ハルク:ザ・アトーニーのmanicureのレビュー・感想・評価

2.1
「ムーン・ナイト」よりはまだマシかな。エピソードが短いし、自虐的なユーモアも多いから結果的にはあまり憎めない。ただ、ディズニーのような大手企業が制作しているとはとても思えないレベルに毎回がっかりどころか、びっくりだよね。

今回は第4の壁を突破するリーガルコメディのつもりらしい。

リーガル部分はとにかく冗談にしかならない。本当にリーガルドラマの経験者が手掛けている作品かな?素人にしか思えない完成度で、ただ裁判所でやっているからリーガルだろうという簡単な設定だった。

コメディは人のセンスによるけど、30代の大人向けのネタの割には子供っぽかった。そしてまた主人公に恥をかかせるだけの作戦で、この前の舞ティーソーが苦手だったなら、こっちも厳しいと思う。

第4の壁の突破にかんしては、最初は味付けになっている程度で、少しずつ表に出てくる感じだった。最終話ではバリバリのメタフィクションにガラッと切り替わるが、そこで好き嫌いが分かれると思う。そこまでのことをするのに勇気が要ると思うけど、そこももう少し完成度を考えてほしかったかな。「はーい、このドラマはクソです、存じています」と自分で言っているけど、言い訳だけではないかと?結果はクソじゃないドラマがどういうドラマかは見せてもらえないし、見てきた9週間は意味あったの?まで思わされてしまう・・・

結果的に、アイデアとしては良かったけど、どのネタも完成度が低めで、そもそもあまり努力してなさそうだった。
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