ガルベス

DOPESICK アメリカを蝕むオピオイド危機のガルベスのレビュー・感想・評価

4.0
疝痛を劇的に和らげるために開発された新薬・オキシコンチンだったが、実態はモルヒネよりも強力で中毒性が高く麻薬のようなもので、患者に被害が蔓延。

特定の主人公はいなくて、開発する企業の重役や営業マン、処方する医師、された患者達、被害者の遺族、腐敗を追う者などが時系列を行き来しながら登場。

オキシコンチンの普及を強力に押し進める重役が自分の見たいものしか見ずに、むしろ善意でやってる感が怖ろし過ぎる。
営業マンも目先の利益しか考えない輩もいれば、ヤバさに気付き罪の意識に苛まれる側もいたり、よかれと思ってやったことが最悪の結末を迎えてしまう医師、前途を絶たれる若者なども描かれ、いつだって被害に遭うのは弱者なのだと思うとやりきれなくなる。

営業マン役のウィル・ポールターが、医師のマイケル・キートンにボコボコにされるシーンが好き。
ガルベス

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