ソフト化されたら持っておきたいと思わせるクオリティーの高さ。
いじめられてた中村仲蔵が、見せ場のない「弁当幕」で一発逆転しちゃうところなんて毛穴全開。
客席にいた妻からの「待ってました!」の掛け声に「待っていたとは、ありがてぇ」と反応する仲蔵。中村勘三郎さんが病気から復帰してすぐの舞台でも客からの掛け声おに同じような反応をしてたのを思い出してちょっと涙。
エンディングの舞踊とコンテンポラリーダンスとフラメンコをかけ合わせたようなダンスもかっこよかったなぁ。
出演者みなさん良かったけど、今回のMVPはこちらの動きを止めるほど見事な三味線の弾き語りを見せた上白石萌音さん。やけに色気があってかっこよかった藤原竜也さん。
このドラマは見てくれさえすれば、マンガや絵本原作の新作歌舞伎よりよほど歌舞伎に興味を持つ人が増えると思う。しかも、新作だけ見て終わり、ではなく、息の長いお客さんをつくりだせたはず。
平成中村座への逆輸入に期待。