フェミ研ゼミ

ユミの細胞たち2のフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

ユミの細胞たち2(2022年製作のドラマ)
4.9
「ユミの細胞」すごくいい時間をありがとうございました。
毎日自分ごとの様に見てドキドキしたり落ち込んで疲れたりしてました。
これが恋愛においての人間関係の現実だったよな。
私はウンのことが好きなままの気持ちだったから、シーズン2でバビーとどうこうなるであろうと想像してあまりポジティブな気持ちになれなかったんだけど。
物語が始まっていくとどんどんバビの魅力にやられてしまい、彼のことが好きになっていって困っていた。

でもバビはマンガの主人公のような完璧さ故にインターンの大学生が登場で全ての流れが変わってしまった。
少しでもその愛に不穏があったら終わるんだよな。例え潔白であったとしても。
ふたりの間で起こった些細なこと。でもササクレの様にすごくヒリヒリする何か。
とても分かる。ユミはバビから120%愛されて許されることが二人の関係の基盤にあった。
バヒは悪くないよ。
ユミの問題だよね?ユミ。
でもどちらも悪くない。
嫌いになったわけじゃない。
でももう愛せないんだよね。
以前の様に愛したいのに。
すげー分かりすぎて辛かったな。


かたやウンとの関係は完璧でない完璧さ。
お互いに勘違いすれ違いが当たり前に受け入れられる関係だったから沢山ケンカしても、もう一度と頑張れたんだろうな。
シーズン3あったならまたウンとのこれからが見たいような気もする。


あと、30代の女性には誰かとかてはなく社会から結婚出産せーよという目に見えぬ圧があると思われるのに、このドラマにはそれがこれまでのドラマでは考えられないくらい少なくてすごく良かった。
結婚を目的とした恋愛じゃなくてよかった。
一緒にいて楽しいこのまま一緒にいたい、
この人が自分の人生からもう二度といなくなってほしくないと思えた時に、初めてユミもバビもウンも「結婚」という言葉を相手に投げかけていてすごく良かった。
それがとっても自然ですごくすごく良かった。



あーとってもいい恋愛したなあって秋の夕暮れに私の感性細胞がジーンとしていそうなドラマだった。

ご馳走様でした。
フェミ研ゼミ

フェミ研ゼミ