このレビューはネタバレを含みます
夢中で観てしまった。
主人公が何度も声を上げて泣くシーンがある魂の悲鳴みたいだった。慟哭ってこういうことや。
くまの腹の中から救助されて
生き残って
助けてくれた神父?さんに
立ち振る舞いから
君は大変な人生を生きてきたんだね
って言われた時にの声にならないサムナーの気持ち。
でも現実(イギリス)へ戻ったら早速命狙われて安息などないと知る。
罪の意識は永遠に拭えないまま彼の心に残って
それは癒すことはできないのかな。
人の命を救う道をきっとドイツで選んでいると思うけれど
動物園の生気のないクマをみて彼が感じた沢山のことがいつか癒されますように。
ドラックスは思ったよりあっさり逝ったけれども
それは彼がいとも簡単に暴力を振るい命を軽々しく扱う事に似ているな。
ある意味淘汰されたと感じる。
それにしてもこの重厚で濃厚で心が磔にされるような感じ。
荒野にてのアンドリューヘイ監督か。