前半と後半でガラリと印象が変わりました。その理由は二つあります。
一つ目は、後半が時空を超えた電話が一度だけで、タイトルと離れてしまった感じがしたからです。前半は毎話時空を超えた電話をして2020年での惨事を回避でき、非常にテンポが良かったのですが、後半は時空を超えた電話は一度だけで、基本的にはヒロインが政界の悪事を暴く話で、スローペースでした。
二つ目は、後半で一気にヒロインであるソ・ジョンインの父、ソ・ギテ議員が悪い人物になったからです。「なった」と書きましたが、話が進むにつれて実は悪い人間だったのが分かり、過去を変えたことことでどんどん悪くなっていったともいえるのではないでしょうか。
タイムスリップものは沢山あって、シン・ソンロクさん主演の「カイロス」と設定は似てますが、「カイロス」との違いは話のスケールと雰囲気でしょうかね。「カイロス」は建設会社と二人の家族の中の話で、最後は主人公が優しい父親になるので、ヒューマン寄りなのに対して、「TIMES」は終始大統領選挙の話で、黒くなっていく父親をクールな娘と強気な記者(一時期大統領候補)が正す、勧善懲悪ものだと思います。
前半が時空を超えた電話が絡み、ハラハラドキドキでスピーディーな展開だっただけに、後半は権力との闘いに終始していてスローペースで惜しいと感じました。
あと、話の感想ではないですが、本作は一気に観た方がいいと思いました。特に後半間をおいて観たのですが、話にあまり乗り込めなくなっているのを感じました。